デジカメオンライン

2009年04月17日

cRAWとロスレス圧縮RAW考察

ソニーには cRAW というRAWと同等の画質でファイルサイズを60%〜70%に圧縮して保存する方法があります。

自分は他のメーカーは完全に生データのRAWを使用していると勘違いしていたため、他社もcRAWを導入して欲しいと思っていましたが、実は既にcRAWと同等の機能、いわゆるロスレス圧縮技術が導入されていたようですね・・・・。

ちなみに、ロスレス圧縮とは別に 圧縮RAW というファイル保存方法も存在します。こちらは50%〜60%の高圧縮率ですが、生データから不要だと思われるデータを間引きしているようなので厳密に言えばRAWとはいえないと思います。画質的にもわかりにくい部分で劣化している可能性があります。

各社メーカーのホームページでの表記は以下のようになっています。


[オリンパス]
・ロスレス圧縮と明記されている (E-3、E-30、E-520、E-620など)

[キヤノン]
・明記されていないがファイルサイズから考えてロスレス圧縮?
・上位機種ではsRAW、sRAW1、sRAW2などを選択できる (EOS 5D Mark II、40D、50Dなど)

[ソニー]
・RAWとcRAWを選択できる (α900、α700など)

[ニコン]
・上位機種では生RAW、ロスレス圧縮RAW、圧縮RAWを選択できる (D700、D300など)
・エントリー機種では不自然にファイルサイズが小さいため圧縮RAW? (D90、D5000など)

[パナソニック]
・明記されていないがファイルサイズから考えてロスレス圧縮?

[ペンタックス]
・明記されていないがファイルサイズから考えてロスレス圧縮?
・独自RAW(PEF)と汎用RAW(DNG)を選択できる


ほどんどのメーカーが独自規格で圧縮率も違うためわかりにくい状況・・・・。

そんな中でもオリンパスはロスレス圧縮と明記されているため安心。

ソニーは上位機種では非圧縮RAWとcRAWを選べるため安心ですが、エントリー機種ではどうなのか不明です。

キヤノン、パナソニックはファイルサイズから多分ロスレス圧縮だと思われます。

ペンタックスはDNGファイルよりPEFファイルのほうがファイルサイズが小さいのですが、独自規格だから圧縮率が高いのか圧縮RAWなのか不明です。

一番ややこしいのがニコンです。ニコンの上位機種(D700、D300など)ではどこよりも細かく保存方法を選べるため非常に安心ですが、エントリー機種になると非常に怪しい状況です。D50やD60、D40にはハッキリと 圧縮RAW の文字があります。D70はロスレス圧縮のようです。D80はD60と画素数が同じなのにRAWファイルサイズは大きめです。

そして1200万画素の最新機種であるD90やD5000(10.6MB)では圧縮RAWの表記が無いにもかかわらず1000万画素のD80(12.4MB)よりファイルサイズが小さいという非常に怪しい状況・・・・。いくら技術が進歩しているとはいえいきなり2MBも容量を削れるわけはありません。不自然に小さいファイルサイズから考えてもロスのある圧縮をしていると考えるのが自然ですね。

元々ニコンはRAWファイルにノイズリダクションをかけるメーカーですのでRAWに劣化が起こっていても不思議はないのですが、生のデータから間引きを行っているのなら明記して欲しいですね。本当の生RAW(ロスレス含む)を得たい人はエントリー機種は避けてD300、D700などの機種を買うのが良いと思います。

自分は現像された写真が満足できるものなら生のデータが劣化していようがノイズリダクションがかかっていようが良い(もちろんロスレス圧縮のほうが良いですけど)のですが、「RAW=劣化の無い生のデータ」と思い込んでいる人にとってはメーカーに騙されたような気分になる恐れもあると思います。

高画素からくるRAWファイルサイズの肥大化を抑えるには圧縮するしか方法がありませんが、画質に劣化がでる圧縮方法を使うくらいならファイルサイズは多少大きくなってもロスの無い圧縮のほうがユーザーは納得するでしょう。RAW撮影派にも納得できるように、各社メーカーはオリンパスのようにホームページでロスレスなのか圧縮なのかを明記して欲しいと思います。