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2009年05月25日

単焦点レンズの魅力使い方をズームレンズと比較

単焦点レンズの魅力と使い方をズームレンズと簡単に比較してみました。

単焦点レンズとは、その名の通り「焦点距離が1つしか選べない」レンズです。ズームレンズは「焦点距離が多数選べるレンズ」いわば多焦点レンズと言えるでしょう。

とうぜん焦点距離は多く選べるほうが便利でお得。でも単焦点レンズに拘る人も多いのが現実です。単焦点レンズの魅力って何でしょうか?単焦点レンズとズームレンズを比較し簡単に分析してみたいと思います。


[画質]
一般的に単焦点レンズは描写力に優れるといいますが、最近はズームレンズの画質も上がってきました。キヤノンの EF70-200mm F4L IS USM やニコンの AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED などは並みの単焦点レンズでは太刀打ちできないような描写性能を持っています。最高レベルの画質を求めるならやはり単焦点レンズのほうがアドバンデージがあるのは間違いありませんが、差は等倍に拡大しなければほとんどわからない程度といえます。

[価格 コストパフォーマンス]
単焦点レンズは「安くても解像度が高くキレが良い」傾向にあり、歪曲収差も少なめです。ダブルズームキットレンズと比べると安いレンズでもビックリするくらい素晴らしい写真が撮れることもあります。しかし、円形絞りやボケ味などの点を考えれば結局10万円以上する高価なレンズが欲しくなる事も多く、大口径レンズ沼にハマる可能性も・・・・。その点ズームレンズは高価なレンズを1本買えば幅広い場所で使えるためコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

[利便性]
単焦点レンズは正直不便です。ズームできないため画角を変えるためには自分が前後移動しなければなりません。前後移動できる場所なら良いですが、移動できない場所では同じ焦点距離でしか撮影できないという大きな欠点があります。そのためにはレンズを数本持ち歩き付け替えることが必要になるのですが、カメラバッグは重くなりますし、付け替えている間にシャッターチャンスを逃すこともあります。利便性では圧倒的にズームレンズのほうが便利です。


これだけ見れば「なんのために高価で不便な単焦点レンズを買うんだ?」と思われる方も多いでしょうが、単焦点レンズにはズームレンズにはない「絶対的な魅力」があります。

それは「レンズの明るさ」です。


[レンズの明るさ]
ズームレンズの最高の明るさはF2.8程度。オリンパスの高級ズームレンズにF2通しのスーパーレンズがありますが、フォーサーズは被写界深度が深い(フルサイズ換算F4程度の被写界深度になる)ため特別明るいとは言えません。それに対して単焦点レンズはF2.8だと暗いレベル。F2、F1.8、F1.4、F1.2など明るいレンズが目白押しです。明るさというのはカメラの世界では絶対性能、明るいに越したことはありません。よりボケた写真を楽しんだり、シャッタースピードを速くしたりすることが簡単にできるため柔軟な写真表現が可能になります。ファインダー内の映像も明るくクリアに映るため、ピントの山をつかみやすいという利点もあります。


これらの点から単焦点レンズが相応しい撮影方法、使い方を考えますと、「室内撮影」「ポートレート撮影」の2つがあげられます。

室内など光量の少ない場所では単焦点レンズは大きな武器に。シャッタースピードを速めることはもちろん、キットレンズなどの暗いズームレンズでは撮影しにくい背景のボケた写真を簡単に撮ることも可能です。「室内でも背景のボケた写真を撮りたい」という方は明るい単焦点レンズを買うとベストですね。APS-C機種では焦点距離が長くなるため、室内撮影を重視される方は35mm以下、F2より明るい広角単焦点レンズがオススメです。

あとは昔から使われている屋外のポートレート撮影。これはAPS-C機種なら50mmから80mm程度の単焦点レンズがベストだと言われています。特に50mmはフィルムカメラ時代の標準画角なため価格も安くオススメですね。50mm〜135mm程度の単焦点レンズは元々ポートレート撮影をメインに考えてつくられているようなものもあるので、特に女性モデル撮影会などの野外イベントに参加する人にはピッタリです。

広角単焦点レンズには現在レンズ内手ブレ補正がついているものが無いので、ボディ内手ブレ補正の付いているカメラと組み合わせて使うと更に幅広い表現が可能になるため良いですよ〜。

ただ、キヤノンの場合F2.8通しの高性能ズームレンズ EF-S17-55mm F2.8 IS USM を使うという選択肢もあります。キヤノンは広角単焦点レンズで手ブレ補正が効かないため、F2.8の暗さで我慢できるなら室内撮影からポートレート撮影まで全てこなせて便利です。20mmよりも広角な撮影がF2.8で可能な点は心強いですし。


逆にそれ以上の望遠距離になると、よほど画質にこだわる人以外はズームレンズのほうが良いかもしれません。望遠単焦点レンズは画質は素晴らしい物が多いですが、その分重量があり高価ですから。ただ、数十万円する望遠単焦点レンズって「ゾクッとするほどの写真」が撮影できる場合もあるわけで、高級レンズ沼にはまってしまう人も多いんですが(笑)。

一般的なご家庭で使うならダブルズームキットに35mm以下、F2よりも明るい単焦点レンズを買い足すだけでも楽しく写真が撮影できますよ。特に「デジタル一眼レフカメラで背景のボケた写真が撮影したかったのに室内では上手くボケない・・・・」という人にはピッタリだと思います。屋外ではズームレンズを望遠側にして被写体に近づくことにより被写界深度を浅くしてボケさせることが可能ですが、室内だと焦点距離が長すぎて画角の調整ができませんからね。

そして「ポートレートでもっと背景が綺麗にボケた写真が撮影したい」「ダブルズームのズームでは画質に満足できない」などどんどんレンズに対する欲求、抑えられない欲望が出てきてレンズ沼にハマるんです(笑)。単焦点レンズはレンズ沼への入り口かもしれませんね。


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