デジカメオンライン

2009年07月02日

1000万画素携帯 シャープSH-06Aのカメラ画質性能

1000万画素高画素カメラで話題の携帯電話、シャープ SH-06A(NTTドコモ) のレビューやサンプル写真が掲載されています。

ケータイ最大級の1000万画素カメラの威力は?NTTドコモ「SH-06A」レビュー
1000万画素×お手軽オート──誰でもきれいに撮れる「SH-06A」

画素数は1000万画素、レンズは 28mm F2.8 だそうです。光学ズームは搭載しておらずデジタルズームのみの模様。基本的に単焦点レンズと考えるのがいいかもしれません。

嬉しいのは低速シャッターでの手ぶれを抑える手ブレ補正機能が搭載されていること。 28mm F2.8 の単焦点レンズで手ブレ補正が使えるなんて、ある意味キヤノンやニコンなどの「ボディ内手ブレ補正」機能を搭載していないデジタル一眼レフカメラよりも優れていますよ(笑)。

サンプル写真 を見ますと、屋外など光量の多い場所では意外と頑張っている印象。猫のぬいぐるみを写した写真ではぬいぐるみの生地の網目まで解像しています。流石に1000万画素の高画素だけあってなかなかの解像力ですね。その隣に掲載されている花の写真では「被写体に近寄る=被写界深度を浅くする」という背景のボケた写真を撮る方法を披露。ボケ量やボケ味の汚さはおいておいて、とりあえず携帯カメラでも背景のボケた写真を撮影できるということを証明しています。

ただ、高ISOでの高感度撮影になるとノイズリダクションの影響かいきなり解像力が大幅にダウンする様子。低速シャッターによる手ぶれ写真かもしれませんし、暗所でAFが迷うことはよくあることなのでただのピンボケ写真かもしれませんが、やはり1000万画素携帯では力不足感は否めません。というか無理がありすぎます(笑)。しかし、元々が1000万画素という高解像力なだけあってISO400くらいまでなら縮小すれば意外と綺麗。ブログに載せるサイズ程度の写真なら十分使えるはずです。

写真撮影で一番大事なことは「シャッターチャンスにカメラを所持していること」。その点携帯電話は毎日持ち歩く人がほとんどですから、不意のシャッターチャンスに強いとも言えます。よく街でたまたま芸能人や有名人を見かけたときにケータイで写真を撮っている人がいますが、デジタル一眼レフカメラで撮影している人はほとんどいませんし(笑)。

コンパクトデジタルカメラと違い光学ズームも不可能ですし、デジタル一眼レフカメラと比べるとカメラの描写性能は全てにおいて劣っていますが、携帯電話のオマケ機能と考えれば十分すぎる感じです。

高感度画質とAF速度に圧倒的な差があるデジタル一眼カメラは置いておいて、このまま携帯電話カメラの画質が向上し続ければコンパクトデジタルカメラの地位は危ういですね。ただでさえオリンパスやパナソニックがマイクロフォーサーズカメラと言う小さくて軽い、しかもコンデジと同じように背面液晶を見ながら快適に撮影が出来るレンズ交換式デジタル一眼カメラを発売しているわけですから・・・・。

携帯性に優れた携帯電話カメラと、画質と性能に優れたデジタル一眼カメラ。携帯性も画質も中途半端なコンパクトデジタルカメラは微妙な立場になるのは当然かもしれません。とりあえず今のところは便利な光学ズームと優秀なHD動画撮影機能でアイデンティティを保ってはいますが・・・・デジカメの価格低下によるメーカーの利益減少もありお先は真っ暗です。

「高画素=高画質ではない」ことはカメラに詳しい人なら常識ですが、一般の人は意外と画素数でカメラを買ってしまいがち。既にコンデジの画素数は限界で高感度画質が崩壊していますから、このままメーカーが売り上げアップのためだけの無駄な高画素化を続けるなら、間違いなくコンパクトデジタルカメラは滅びますね。

唯一生き残る道があるとしたら、コンパクトデジタルカメラのオマケとして電話やメール機能をつける事でしょうか(笑)?「もしもコンデジで電話やメールが可能だとしたら」と考えると、意外と予想以上に便利で楽しい気もします。


SH-06Aと言いますと余談ですが「新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」とタイアップした SH-06A NERV というバージョンが限定販売されたそうですね。予約はすぐにいっぱいになったとか。こういった面白い企画を行き詰まり感のあるデジカメ市場でもやって欲しいなぁとも思います。