デジカメオンライン

2010年03月10日

PENTAX 645D モアレ無視 超解像力のローパスフィルターレスカメラ

フィールドカメラの頂点へ・・・・ついに PENTAX 645D がベールを脱ぎました。

ペンタックス、4,000万画素の中判デジタルカメラ「645D」を正式発表

フルサイズセンサーの1.7倍という巨大なセンサーサイズに4000万画素という超高画素。それに加えて驚きのローパスフィルターレスという超絶解像力中判デジタル一眼レフカメラ。

ローパスフィルターは偽色やモアレを防ぐためのフィルター。その反面、フィルターを通すことにより画像がぼやけて解像力が落ちるという副作用があります。PENTAX 645Dはそのローパスフィルターを廃止。ただでさえ4000万画素の超解像力が更に解像力アップとは・・・・。

モアレ問題はセンサーサイズの大きさである程度カバー。カバーできない分は他社のソフトで消してくれと言う潔さ。むしろ撮影用途が風景、ポートレートと決まっている分「モアレが出る被写体は撮るな」と言わんべきかの勢い。

正直、感度は拡張設定でISO100からISO1600、ボディ内手ブレ補正機能も非搭載、RAWファイルサイズは驚愕の100MBオーバー!と使い勝手は間違いなく悪いはず。もしかすると

「どうせ画質が落ちるし高感度撮影など必要ない」
「手ブレを防ぐためにはおとなく三脚を使え」
「フィルムで撮影することを考えたら撮影枚数も多いし扱いも楽だろう?」

というペンタックス、魂の主張かもしれません。

非常に不親切な感じもしますが、無理やりノイズリダクションをかけたISO12800やISO25600をさも実用できるかのように数字的アピールする他社へのアンチテーゼと考えると素晴らしい試みですね。「どう考えても低ISOで撮影したほうが画質が良いんだから低ISOで撮影してくれ」って感じでしょう。「使い物にならない高ISOなどいらない」ってのが本音かもしれません。

また、元々風景撮影やスタジオポートレート撮影向け機材なので三脚必須は仕方ないところ。4000万画素ですので少しの手ブレも許されませんから・・・・。

RAW撮影におけるファイル容量問題に関しては確かにフィルム撮影時代の手間と費用を考えると楽々なんでしょうが、管理人ならとりあえずJPEGで撮影します(笑)。

販売価格は80万円台半ば、標準レンズ D FA645 55mm F2.8 AL [IF] SDM AW が10万円前後と合わせて100万円を軽く切ってきました。ネット通販価格なら合わせて70万円台くらいにまで落ちる可能性も。この価格帯ならハイアマチュアの方で購入する人がいるでしょうね。

最高の画質、最高の解像力を得るためには捨てなければならないものもある・・・・。最近の「誰にでも満足してもらえる無難なカメラ」「便利機能満載カメラ」とはまったく対照的なクールで無骨なイメージ。「使いこなせないやつは買うな」という益荒男カメラ。こういう尖ったチャレンジは大歓迎!天晴れペンタックス!


こういう斬新な試み、他社もやってくれないですかね〜。

・ 超高画素だが低ISOまでしか使えないカメラ
・ 低画素だが超高感度まで常用可能なカメラ

など、一芸に秀でたカメラって非常に魅力があり潜在需要も多いと思うんですが。


これからフルサイズカメラがどれだけ発売されようがPENTAX 645Dを超える解像力を得ることはなかなか難しいでしょう。フルサイズで3000万画素を超えるカメラが発売されてもPENTAX 645Dユーザーは「なんだよ、たった3000万画素?ショボイな」とせせら笑うだけ。

どれだけフルサイズユーザーが「使い勝手」「高感度画質の良さ」「価格の安さ」で必死に食い下がっても、「解像力低いじゃん」の一言で軽く一蹴できる・・・・それがPENTAX 645D最大の魅力。唯一にして絶対の存在に逆らってもまったく意味が無いんですよ。

デジタル一眼レフカメラ史上、誰も到達できていない解像力の高みにまで駆け上がりたいという不退転の決意を持った人にのみオススメできる唯一無二の究極カメラ。あなたも購入してみませんか?


でも、自分ならちょっとだけ尖っている一芸に秀でたカメラ、キヤノン EOS Kiss X4 で十分だな(笑)。