デジカメオンライン

2010年08月03日

写真プリントアウトに必要な画素数 ソニーのペリクルミラーフルサイズカメラのうわさ

ソニーからペリクルミラーを採用したフルサイズカメラが発売されないかもしれないとの噂です。

(SR4) New generation of fullframe Sony sensor ready. FF camera to be announced by early 2011?

この記事によると、ソニーのフルサイズカメラ用センサーは既に準備がされており、10コマ/秒の高速連射とフルHD動画撮影機能、非常に良い高感度画質を備えた高解像度センサーになるとのことです。

2400万画素と3000万画素オーバーのExmorHDセンサーを採用、そして近日中の発表が噂されているAPS-Cペリクルミラーカメラ α55α33 をベースにデザインされているそうですよ。

半透明のペリクルミラーを採用することにより、背面液晶でのライブビュー撮影やフルHD動画撮影時のオートフォーカス速度が劇的に速くなる可能性が高そうなのは非常に評価できる部分ですが・・・・。

いくらフルサイズカメラとはいえ、2400万画素と3000万画素オーバーって・・・・誰が喜ぶんでしょうかね(笑)?

よほどトリミング編集にこだわる人ならありがたいかもしれませんが、普通の人にとっては確実に超オーバースペックかと。そしてRAWファイルサイズも写真1枚で30MBを軽くオーバーするのも確実でしょうな・・・・。


ちなみに写真プリントアウトで言うと、雑誌程度の解像度(300dpi)でA4サイズ(縦×横 : 21cm×29.7cm)の写真をプリントアウトするのに必要な画素数は800〜900万画素程度。A3(29.7×42)で1700〜1800万画素程度、A2(42×59.4)で3400〜3500万画素くらいだと言われています。

写真L版(8.9×12.7)サイズで150〜160万画素、はがきサイズ(10×14.8)で200〜210万画素程度ですね。

一般的なオフセット印刷で使われる最高峰の350dpiでもA4サイズで1200万、A3で2400万画素くらいのもの。写真L版サイズなら220万、はがきサイズで290万画素もあれば十分だったりします。

ただしこれは雑誌などの出版物のように掲載された小さな写真を「近くでまじまじと見る」のに適した解像度。

ポスターなど大きな写真ほどより遠くから漠然と眺めてみるのが普通。業務用の写真プリントアウトでは通常150dpiほどで十分とも言われています。

150dpiならA4サイズで220万、A3で440万、A2で870万、A1(59.4×84.1)でも1750万画素あればOK。「84.1cm×118.9cm」という長辺1メートルオーバーのポスターサイズであるA0サイズでやっと3490万画素が必要となります。

巨大なA0サイズはもちろん、A1やA2で毎回プリントアウトする人なんて世界中探してもそうそういないと思うんですがねぇ・・・・。A3やA4にしても少数派、一般の人はL版やはがきサイズまででしょう。

そう考えれば画素数は300万画素もあれば事足りると言えます。たまにA4サイズでもプリントアウトしたい人は1000〜1200万画素クラスの、ちょっと欲張ってA1サイズのポスターも制作したいという人でも1800万画素(150dpi)もあれば必要十分でしょう。

写真のプリントアウトサイズで計算しても、いかに2400万画素や3000万画素といった超高画素が「極一部の人のみ」に必要なのかはよくわかりますよね。


現在において「画素数の大きさ」はもはや「メーカーのイメージ戦略」の側面が強いわけです。「画素数が大きいほど写真の画質が良い」と勘違いしている一般の人は数多いですから。

画素数が増えれば増えるほど写真一枚のファイル容量は巨大化し、パソコンでの編集は重く、バックアップも困難になります。

また、受光量の問題もあり、画素数がアップするほど画質は物理的に低下しやすくなります。

そのような様々な問題を寛大な心で許容しつつ、あなたは「無用の長物」とも言える超高画素カメラを求めますか?

残念ながら管理人はそんな「メーカーの利益第一主義に付き合う」ような慈愛の精神は持ち合わせておりません(笑)。