デジカメオンライン

2010年09月16日

ニコンD7000サンプル写真高感度画質 ソニーα55(SLT-A55V)と比較

ニコンのハイスペックミドルクラスカメラ D7000 のサンプル写真が掲載されています。

Nikon D7000 Preview Images

ご覧の通り、ISO3200という高ISOでもホームページやブログ掲載、通常サイズのプリントアウト程度なら十分実用的なほど優れた高感度画質。キヤノンやソニーもそうですが、最近のAPS-CカメラはもはやISO800は綺麗に撮れて当たり前、ISO1600でも常用可能、ISO3200でも実用的というハイレベルな製品ばかりですね〜。

画質としては、やはりソニーの α55 こと SLT-A55V に近い印象。元々ニコンはCMOSセンサーの自社生産を行っておらず長年にわたってソニー製センサーを独自カスタマイズして使用してきましたので、ほぼ同じセンサーを採用しているニコンD7000とソニーα55の画質の傾向が似ていても当然と言えるかもしれません。

写真画質は似ている両者、しかしスペックを比較してみるとアピールポイントが違うんですよ。

ニコンD7000は

・ 視野率ほぼ100%(多分98%程度)、倍率0.94の光学ファインダー
・ マグネシウム防塵防滴ボディ
・ 39点AFポイント
・ 優れたバッテリーの持ち (1回の充電で1050コマ)

といったオーソドックスな写真撮影に適した極めて堅実で素直なボディスペックの高さが魅力。何よりも「RAWファイルサイズが小さい」ためRAW撮影に向いているのは嬉しい限り。

光学ファインダーはタイムラグが無く一瞬の瞬間瞬間を捉えるのに向いていますが、その反面「撮影前に撮影後の写真を確認できない」という致命的な欠点があります。光学ファインダー内では綺麗に写っていたビジョンが、いざ撮影してみると「あれ?写真が真っ白」「なんだこれ、真っ黒!」といった露出ミスが往々にして起こったり。だからこそフィルム時代は露出計を使う人が多かったわけですね。

しかし、デジタル時代のRAW撮影ならば撮影後に露出設定はもちろんホワイトバランスや画質の設定まで自由自在に変えられ、失敗写真を後から成功写真に蘇らせることも可能!だからこそ、デジタル一眼レフカメラではRAW撮影のしやすさが個人的に最重要だと考えているわけです。

画素数の多さ(=解像力の高さ)に比べてRAWファイルサイズが小さく扱いやすいニコンD7000は本当に優れたカメラですよ。


ソニーα55は

・ 視野率100%、倍率1.1倍EVFファインダー
・ 最高10コマ(通常時6コマ)の高速連射
・ 位相差検出AFによる高速高精度常時オートフォーカス
・ 動画、ライブビュー撮影時でも高速AF
・ フルハイビジョン動画撮影機能(60i)
・ バリアングルチルト可動式液晶モニター

といった、高速連射と追従オートフォーカスに優れ動画撮影やライブビュー撮影に強い「デジタル時代の申し子」とでも言うべき最新テクノロジー満載の革命的なデジタル一眼カメラ。

EVFには被写体とファインダー内の映像にほんの少し(0.0X秒程度)だけタイムラグがあるという欠点がありますが、その代わり「ファインダー内で見た映像をそのまま写真にできる」という大きな長所があります。露出やホワイトバランス設定を変更すればファインダー内の映像にそのまま反映されますから、光学ファインダー採用カメラよりも明らかな失敗写真が減るのは利点だと言えますね。

ミスが減るわけですので、わざわざ失敗時の保険のためにRAWで撮影しなくともJPEGで十分かもしれません。

タイムラグがあるとは言っても、ライブビューシステムがほぼ同じなコンパクトデジタルカメラや携帯電話で写真を撮影、満足している人がほどんどな現代社会において、通常撮影ならEVFの性能でなんら問題は無いといえるでしょう。

EVFというだけで鬼の首を取ったかのように「タイムラグがあってまったく使えね〜」なんて馬鹿げたことを言う妄信的な「光学ファインダー信者」の人がいますが、愚の骨頂。それなら既存のコンパクトデジタルカメラ全てを全否定していることになりますから。

ちなみにデータがあるパナソニック DMC-G1 のEVFタイムラグは0.07秒程度だそう。むしろ「レリーズタイムラグ」のほうが大きいかもしれませんよ。というか、それよりも人間の体の反応速度のほうが心配?

基本的には光学ファインダーよりも利便性に優れているEVFですが、やはりわかりやすい欠点もあります。そう、電力を余分に使うわけでバッテリーの持ちが悪くなるんですよね〜。

ソニーのα55は1回の充電で撮影可能枚数が330枚〜380枚、1000枚以上撮影できる脅威のタフネスを誇るニコンD7000の半分にもみたないわけで。予備のバッテリーを1個購入してもまだ足りません。コンデジなら300枚でも十分多いほうですが、ボディの大きい一眼ならできれば500枚以上は撮影できたほうが使い勝手は良いですよ。1000枚なら万々歳。


スペックを比較してみると、長所が上手く分散されているのがわかります。

RAW撮影のしやすさに優れ、防塵防滴ボディで信頼性の高いタフネスさが売りのニコンD7000。

JPEG撮影のしやすさに優れ、小型軽量ボディで高速連射、常時高速AFが可能なソニーα55。

写真画質に関してはほぼ同レベルですし、どちらが優れているとは一概には言えません。もはや完全に「好み」の問題。

でも、今年発売された一眼カメラ群の中で、どちらも際立って魅力的なのは疑う余地の無いところでしょう。長所こそ違えど、「ハイスペック」「ハイコストパフォーマンス」なのは共通していますから。

やはりここは両方購入して「APS-Cクラス夢のタッグチャンピオンを目指す」というのが一番良いのかもしれませんね(笑)。

撮影現場に両機種を持っていけば光学ファインダー、EVF選択自由自在。雨が降っても防塵防滴で安心。ハイアングル、ローアングル撮影ならバリアングル液晶モニターでライブビュー撮影。追従AFでの高速連射もフルHD動画撮影もOK。撮影可能枚数もバッチリ。

これぞまさにAPS-C界無敵の最強ペア?!