デジカメオンライン

2010年09月17日

キヤノンEOS 60Dの短所欠点 サンプル写真等倍高感度画質

キヤノン EOS 60 のサンプル写真が掲載されています。

DCFever

APS-Cに1800万画素という現段階でセンサー比最高の高画素を詰め込んでいるEOS 60Dですが、上位機種の EOS 7D や下位機種の EOS Kiss X4 と同じく高ISOでも十分に実用可能な高感度画質を誇っています。ホームページやブログへの掲載、通常サイズのプリントアウト程度の用途ならISO3200でも十分使えそうですね。立派。

ただ、一番下の女性モデルの実写画像のオリジナル(Ori)では最新世代のISO800にしてはややカラーノイズが多い気もします。 EOS 50D やEOS 7DではJPEGがモヤモヤ画質だと批判され、EOS Kiss X4では解像感重視のJPEG画質設定に変化させ好評を得たわけですが、EOS 60Dもノイズリダクションをやや弱めにしてより多くのディティールを残す方向性といえるのかも。

まあ、RAWで撮影すればどの1800万画素機種でも同じ画質に仕上げることは可能ですし、1800万画素という大画面サイズを縮小すればあまりノイズは目立たなくなりますのでそれほど気にすることも無いでしょう。


EOS 60Dの最大の欠点といえば画質云々ではなく、色々なところで物議をかもしている「販売価格設定の高さ」。

通販サイトだと現在EOS 7Dが11万円〜12万円程度。EOS Kiss X4が5〜6万円程度。EOS 60Dの販売価格は11万〜12万円程度。スペックを比較してみてもその異様ともいえるコストパフォーマンスの悪さが目に付きます。いくら発売日が1年近く違うとはいえ、スペック的にも上位機種なEOS 7Dと同価格帯なのはいかがなものかと・・・・。

唯一の独自性はバリアングル液晶モニターですが、一眼カメラやミラーレスカメラとは違い、ライブビューAF速度が遅い一眼レフカメラでバリアングル液晶モニターをつけてもありがたみは極めて薄いですし。高性能、高画質な「EOSムービー」やマニュアルフォーカス撮影専用。

EOS 7Dは超えられず、EOS Kiss X4は超えなければならないというラインナップ上でいらぬスペック制約を受けまくったEOS 60Dですから、販売価格も当然中途半端が妥当なはず。7〜9万円くらいが適正相場でしょうね。今の価格だとお金が有り余っている酔狂なキヤノンマニアや最新機種が一番優れていると勘違いしている一眼初心者以外は購入しないでしょうし、売れない分値下がりも早そうです。

値段さえ適正になれば、EOS Kiss X4譲りのJPEG画質に加えてM-RAW、S-RAWが選択可能な利便性を考えれば十分に魅力的なモデルとなることでしょう。マグネシウム合金ではないものの一応防塵防滴ですし、公証100%(実際には97%程度)の光学ファインダー視野率がいらなければEOS 7Dよりもよりオススメなモデルになるかもしれませんよ。


ただ、キヤノン最大の誤算は、ソニーから α55 、ニコンから D7000 という極めてハイスペックでハイコストパフォーマンスなモデルが同時期に発売されたことに尽きます。

スペックで単純に比較されると、キヤノンEOS 60Dの「出し惜しみ」ともいえる進歩の無さと販売価格の高さだけが極端にフューチャーされてしまいますから。

EVFファインダー採用で高速高精度な追従AFと高速連射が売りのソニーα55とはややジャンルが違うので影響はまだマシでしょうが、同じようなスタイルでよりボディ性能が上なニコンD7000はまさに強敵といえるはず。

EOS 60Dが値下がりしていくと同時にニコンD7000が10万円以下にまで値下がりしていったら・・・・このままのラインナップ構成ではもはやこのクラスで主導権を握るのは厳しいかもしれません。


結局、キヤノンが強引に推し進めた「無駄な高画素化」によりスペックの区別化ができなくなり、中途半端な性能で価格だけは高いガッカリ機種に成り下がってしまった感のあるEOS 60D。

もしも、EOS二桁機種がこれからも発売されるのだとしたら、ぜひ「低画素化」もしくは「EVF搭載」という明確に違った魅力のあるカメラに仕上げて欲しいですね〜。

「キヤノンカメラは好きだけど、無駄に高画素すぎてパソコンでの編集がし難く使いにくいし・・・・」

「EVFやライブビュー撮影でオートフォーカスがバッチリ効くEOSムービーを撮影したい!」

そう考えている人って、特に若い世代で多いと思うんですよ。

APS-Cだけでもラインナップが三機種あるんですから、一機種くらいソニーのような挑戦的で斬新なモデルを投入してくれてもいいじゃない!?

初心者騙しともとれる適当なマイナーチェンジだけでガッカリさせられるのはもうこりごりですし、次回こそはぜひ我々キヤノンユーザーをあっと驚かせ狂喜乱舞させるくらいの革命的なモデルを発売してくれることを期待していますよ、キヤノンさん。