デジカメオンライン

2010年10月17日

ラブデジPVカムに見るビデオカメラ/デジカメの未来予想図

おもちゃメーカーとして有名なタカラトミーから女の子向けデジタルグッズ ラブデジ PVカム が発売されます。

ラブデジ PVカム

プリクラや携帯電話など自分や友達の写真を日常的に撮影する文化が根付いている10代から20代くらいの女子を対象にしたデジタルグッズ。ジャンルはあくまでおもちゃの範疇なので販売価格は1万円以下と激安(定価は税込み10500円ですが)。

その特徴は、あたかも絵や文字を書き込んだかのような20種類のPVテーマを使ってQVGA動画を撮影できること。撮影された映像には選択したPVテーマのアニメーションが自動的に合成され、撮ったその場で面白いPV(プロモーションビデオ)が楽しめるというインスタントさが売り。初心者には敷居の高いパソコンでの動画編集をすることなく誰でも合成動画で遊べます。

SDカードを使えばパソコンで見たりYouTubeなどの動画共有サイトにアップロードすることも可能。PVテーマを使用しなければ一般的なSDビデオカメラと同じVGA(640×480)での撮影もできちゃいます。フレームレートやビットレートが不明なので細かい性能や画質に関しては今のところなんとも言えませんが、皆でワイワイ楽しむコミュニケーションツールとしてはなかなか優れている印象です。

カシオのデジカメにも「ダイナミックフォト」という動画に動画を合成する機能が搭載されているモデルが存在していますが、サンプル動画を見る限りラブデジのほうが動画としては自然な感じ。これくらいの合成性能でレンズ部分か液晶モニターがバリアングル可動し、PVテーマの動きを見ながら撮影できる自分撮り可能モデルがどこかのメーカーから発売されれば女性を中心に結構人気が出そうな気も。


デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラの世界においてもオリンパスの「アートフィルター」をはじめとした写真における自動画像編集機能が意外と人気。動画でも「ジオラマ」のようなわかりやすい加工映像を撮影できるモデルも既に存在しているんですよ。

最近では無駄とも言える無茶な高画素化が進み、ファイルサイズの肥大化問題などデジタルカメラの使い勝手、利便性は低下の傾向を辿る一途。高画素化による画素ピッチ問題やレンズ性能の限界など、そろそろ「画素数の数字の大きさ」を重視してユーザーの購買意欲をかきたててきた従来のマーケティング手法に限界が見え始めています。

メーカーは販売促進のために他のアピールポイントを見つけなければいけません。その一つが今大流行している一眼ムービーなわけですね。

とはいえ、一眼ムービーも既にフルハイビジョン画質(60i)で撮影できるモデルが登場するなどいきなりクライマックス状態。パナソニックやソニーのミラーレス、半透明ミラーカメラでは実用的なオートフォーカスでの撮影が可能な優れたものまで存在する始末。

一眼カメラでもそれくらいハイレベルな動画を撮影できて当然になっている時代。もはやただ単に搭載しただけではなんのアピールにもなりません。ということで近い将来タカラトミーのラブデジ PVカムのような素人目にもわかりやすく面白い、一風変わったトンデモ機能を搭載してくるデジカメメーカーが出てきそうな気がプンプンします。

また、一眼カメラに光学レンズ性能とセンサーサイズで大きく劣り、画質、表現力のポテンシャルが低い家庭用ビデオカメラも近い将来ラブデジのような小型で携帯性の高い、遊べる安価なモデルが売れ筋になるかもしれませんね〜。ソニーのbloggie(ブロギー)こと MHS-PM5K やビクターの GC-FM2 のような。小型携帯タイプが主流になるには画質や手ブレ補正の効きなどまだまだ課題がありますが、いずれは技術的にクリアされ目の肥えた人でも十分満足できる性能になるはずですし。

テクノロジーの進歩は日進月歩。近い未来といえる数年後のデジカメ市場、ビデオカメラ市場がどうなっているのか非常に楽しみですね〜。カタログスペックだけの高機能タイプよりも意外と斬新な面白機能搭載モデル、いわゆるキワモノのほうがもてはやされていたりして(笑)。